資本主義で生きるということ

株式市場の社会的役割
僕は青木雄二のようなマルクス主義ではない。
しかし金持ちのためにある資本主義というルールに疑問を持つこともある。


はるか昔ヨーロッパは土地が細かったため、冬を越すために豚肉を塩漬けにして食べていた。この豚肉には相当の臭みがあったが、我慢して食べていた。


10世紀に十字軍がエルサレムに行進して胡椒を発見した。
当時は東南アジアのジャワなど限定された地域でしか育たなかった胡椒を、はじめにインド人の商人が買い付け、インド人からイスラムの商人が買い付け、イスラムからアラブの商人が買い付け、アラブからイタリアの商人が買い付け、ようやくヨーロッパにたどり着いた。
ヨーロッパで胡椒は銀と同じくらい価値のあるもので、貴族の手にしか渡らなかった。



15世紀の大航海時代は、一般の人々が胡椒を求めて海に出た。
航海を終えて帰ってこれる船は全体の2割で、無事に帰ってくる船員の半分が疫病などで命を落とす。航海に出て帰ってくるまで早くて4年、遅いときは10年もかかった。



それでも儲かるので、航海に出ようとするものはたくさんいた。
皆で金を出し合って船を出し、無事に帰ってきたら儲けを分配するファンドのようなものができた。


1602年に設立された東インド貿易会社が世界初の株式会社となった。
日本は明治6年に第一国立銀行(今のみずほ銀行)が初めての株式会社。
東インド貿易会社は胡椒や植物を持ち帰り、莫大な利益を出した。
ほとんどの株主は貴族であったが、急な用立ての際に換金ができなくて困っていた。
そこで船乗り場の酒場で今でいう証券の取引が行われ現金化がされた。
酒場が証券取引所のはしりであり、インドのムンバイに世界最古の取引所ができた。


現在においても投資家は船を捜している。
投資とは本来は利回りを得ることだったが、今の市場では金融工学が発達してキャピタルを狙う投機がメインとなっている。





市場
相場を見る3つのポイントは
1、需給関係
2、景気動向(今後お金がどこに集まるのか)
3、指数(GDP、PERなど)

※資本主義は人間が作り出した不完全なもの。






ベンチャー経営で劇的成長できた理由

この本に興味を持たれた方がいるので、明日郵送するのでまとめておこう。

・世界一のオモシロ会社を目指す。
・分業制度を持ち込むことで、優秀な社員が入社し、また営業成績も上がった。
・「やってはいけないこと」だけを伝えて、あとは本人のやり方に任せる。
・目の前の売り上げより優秀な社員が気持ちよく働き続けてくれたほうが会社にとってはプラス。
・利益最大化を追求するのは大企業に任せておけばいい。
・優秀な人ほど一流のビジネスマンが集うかっこいい街で働くことを望む傾向にある。
・オフィスでは1日中、音楽やラジオ放送が流れている。
中途採用市場においては男性よりも女性のほうが優秀な人の割合は多い。
・オフィス環境のなかでも重要なのは「男性社員の質」。
・おしゃれ手当て
・人間は逃げ場がないほどの必要性に駆られたときに、はじめて大きな力を出し切れることができる。
・挫折なしの経歴が、人生の成功をさまたげているようにも見える。
・人生には我慢かチャレンジのどちらかしかない。
・苦労しても失敗に終わる人のほうが圧倒的に多い。





日本の象徴
ベトナムを新幹線が走ることが決まった。
ますます注目だ。




摂理
変化に対応できない人が生きていけないのは、自然の摂理。
ただこれが国境で決まってしまってはいけない。
僕らは地球人だから。