お菓子職人

NY現地特派員の姉さんより
日本の職人技術は天下一品だと思います。
これは手先が器用とかそういうこともあるけど、何よりも物作りに対するスピリットが違うのだと思います。同じ職人の国ドイツは自分達の作ったものに対するプライドがとても高く、外国製品より、自国の製品の方が値段が高いそうです。もちろん彼らはもともとプライドの高い国民性があるのだけど、これは単に良質の製品を作っているという事だけでなく、他を知らないという‘井の中の蛙’的なところもありますが。



高度な技術を持っている日本はもっとプライドを持っていいと思いますし、物作りに対する思い入れが強いので、そうした技術を評価して大切にしていってもらいたいと思います。これは工業製品だけでなく、すべての物作りの分野でそう言えます。



日本は言葉によるコミュニケーションは下手だけど、作った物を通して気持ちを伝えるっていうのは上手かもしれません。もちろん、日本人以外の受取る側の感受性は違うので、伝わるかは別として。
こちらに来て、なんて美しいお菓子なんだろう!とか思うものって見たことがありません。
これは単に私が良いものにまだお目にかかっていないだけなのかもしれませんが、わっ!なんて醜いケーキなんだろうとか、思う事が多く、繊細さ、丁寧さの全く無いものばかりに出会う日々です。
色にしても、食べたら癌になるんじゃないかと思うくらい、合成着色料がたっぷりのものが多いです。
ホントこちらのお菓子は食べたいと思う気の失せるものばかりです。



日本のものも合成着色料を使っているかもしれないけど、見た目毒々しさは感じませんよね。
日本のデパ地下とかのお菓子がなつかしいです。
洋菓子にしても和菓子にしてもすべてが美しく、芸術的で食べるのがもったいないものが多いですよね。フランスのお菓子も綺麗なものも多いですが、日本のお菓子も全く引けを取りません。



和菓子の技術は最高だと思います。
これは手先の器用な日本人のなせる業だと思います。
もちろんさっきも言いましたが、手先の器用さだけでは作れず、スピリットが入っているから作り出せるのだと思います。ワタシ的には、日本のお菓子を和菓子というのは分類上とてもいい事だと思います。
洋菓子と和菓子は根本的に違うと思います。
もちろん洋と和、和と日本以外の東洋とのコラボレーション、コンビネーションも大いに歓迎です。
基本も守りながら、新たな創作で美しいものを作り出して行ってもらいたいです。



でもこんな事を書いている私自身は、不器用で美しいものが作れず、とても残念です。
手先の器用な方に不器用な人の分もがんばってもらいたいです。
ワタシは不器用な分、日本の良さを他で宣伝しますから。
では!



こちらRIOです
そのとおりです!!!
デパートに陳列されているケーキを比べると、アメリカなんかはちゃんと立っていることも少ないですので、まさに自然の色ではなく勝負になりません。確かに日本人は、言葉よりも行為で気持ちを伝えようとするのでしょう。
切腹なんかもそうですし、「死んでわびる」なんて日本くらいじゃないでしょうか。
いまだに年間3万人が自殺で亡くなっております。
交通事故で死亡する人は年間1万人未満ですが、警察も本当に命が大切と思っているのであれば、スピード違反を点数稼ぎで捕まえるよりも自殺を防ぐために、グレーやブラック柄の人たちを何とかするほうがいいのではないでしょうか?でも蜜月ですから(どこの国もそうですが仕方ないことです)無理でしょう。




ちなみに日本人のプライドはGHQの政策で、完全になくなりました。
では失ったものと引き換えに日本人が得たものは、物質の豊かさでしょうか。
あとは今までの平和。しかし、これからの平和は世界のバランスが崩れた今、平和と不動産は同じように外的要因でどうなるかが決まってしまいますので、これからは難しいでしょう。



原爆を投下された場所に、「過去の過ちを繰り返しません」なんてことを書いてある国に、自衛なんて観念は存在しないでしょう。攻められても殺されても、すべてが自分たちの責任になるのが戦争裁判ですが、それをそのまま受け入れているのも日本くらいじゃないでしょうか。
そのことでいえば日本は自虐的で、日本人は無関心。
日本の物にはスピリットが埋め込まれています。
だからこそ、ものづくりで日本はトップなんでしょう。



世界一の質が日本にはあります。
これは揺るぎないものだと思いますが、物の質は限界を超えているような気がします。
これ以上便利な洗濯機もエアコンも要りません。
世界全体がそうなってしまうと、日本の強みは生かせなくなるでしょう。
ではまた。