キューピーよりもバンテリン

全身スースー
朝、憂鬱な顔して家を出る。
連行され、着いたのは鶴見川河川敷。
河川敷に寝転び、念入りにストレッチをする。
時間が迫り、列の後方で準備をする。
2時間後、意思という存在自体がエンプティーになった身体はゴールした。



初めてのハーフマラソン
ラソンは嘘をつかない。
ラッキーパンチもなければ、テクニックでどうこうできない。
やったことしか結果に出ない。
1時間を過ぎてくると、ごまかしはきかない。



基礎体力。
気合では超えられない壁。
寝ないで仕事をすることはできても、走り続けることは不可能。




何が楽しいんだろう?
興奮するファインプレーもゴールもない。
派手さはなく、自分との戦いと言われている。
走る前はそう思っていた。
走ってみて、感覚が逆転してはいないが20度くらいは傾いた。




ゴール後にサイゼリアで飲んだコーラとステーキは、最高に美味かった。
それだけでもよしとしよう。




部屋の中はバンテリンの匂いで充満している。
明日階段登れるかな〜。