独り言


11月?日の山手線内
のどが渇いた。内臓が疲れているから、眠りを欲している。
そして、しばしの休息を欲している。酒で人は死ぬかもしれない。
死ぬは大げさだが、身体を壊すことは間違いない。あまりに心臓の鼓動が早いので、たばこはやめた。
朝起きるだけで、鼓動が激しい。走れポンコツ。そして脳の血管が破裂しそうだ。
もしかしてこれは、なんか思っても解決にはならないから考えないようにする。
なんで胃液ばかり出るのだろう。いいちこは特に良くない。
夜の九時、山手線は不気味なくらい空いている。
金曜日の終電前を考えると吐き気がする。あ、もうはきそうになってきた。
病院に行って薬を飲もう。オロナミンが飲みたい。
人を待たせている。血管が破れそうだ。よし、酒を今から明日1日飲まない。
酒は義務じゃない。酒は交流のための、はじけるための象徴にすぎない。
そう考えたら、少しずつ楽になってきた。自分にも優しくしてあげよう。
無茶はしちゃいけない。たっぷり寝よう。寝れなくても横になろう。
健康でいよう。むくみを取ろう。胃に負担のかからないものを食べよう。






有楽町線
今日は11月8日。朝から特に何もしていない。
胃の調子は、昨日のそれに比べれば限りなくよくて、今日一日飲まなければ、胃は戦後の日本のような信じられない復活をとげるだろう。
それでも戦後の復活は、経済面だけであり、ほかはまだ死んだままであるのと同じように、胃の欠落によって落とされたほかのものまで戻ってくるかどうかはわからない。
考えてみれば、こうやって移動中(今は有楽町線)に書くときが、一番スムーズに進む。
内容は置いて、この時間は僕は好きだ。
土曜日の午後4時は、電車は空いていて、音楽を聴きながら電車の母の胎内にいるときのような心地よい、世界で類を見ない快適な走りをする電車に乗り込み、パソコンを叩くこの時間。
どこに行くのも30分くらいだから、長くも短くもない。
これがヨーロッパの国境を越える鉄道のように8時間だったら少し飽きてしまうし、インドの鉄道のことは思い出したくもない。バンコクは車道と同じように、いつでも混んでいた。
東京の鉄道も平日も土日と変わらない乗車率なら、世界一快適なのに。やっぱり東京は人が集まりすぎている。
中央に集まり、中央を見て、中央の指示を待つ。内へ内へ。
あんなにラッシュだと、どれだけ儲かっているのかと思うし、それこそ海外の列車はすべて国営じゃないとつじつまが合わないのだが、東京メトロがそんなに儲かっている話は聞かない。
都心の地下を走っているため支払っている地上権が高いのか、なんなんだろう。僕にはわからない。
しかし、どうしてなのかということが、広い視野で見れば見るほど大きくなり考えるのが嫌になってしまう。だから小さくまとまるのか。





茶店にて
電車を降りて、JALへ。
こうやって、どこ行こうかなとか何しようかなとかをプランニングしているときが、旅をしているときと同じくらい楽しい。あとね、世界地図を見ている瞬間は、三流の冒険家になった気分。
そうだ、地球儀をすぐに買おう。
どんなに狭い部屋に住むことになっても、地球儀だけはカッコいいやつを置きたい。
おかげさまで、だいぶルートも固まったので少しほっとしています。
何事も、三ヶ月先くらいまで見えていれば地に足が着く。
これって、結果はぜんぜん違うものになっているもんなんだけど、それでも仮の道を造って、バーチャルでも見えてればいい。
お先真っ暗だったり、お先を意識しなかったりして、道を作っていないと、なんだか僕はストレスになる。結果どおりにいくほうが面白くないけど、比較するものがない結果ほど面白くないものもない。
JALを出て、銀座を散歩した。
そういや10代のころ銀座に来て、自分にはこの街は用はないなと感じ、毛嫌いしたまま10年が経過した。
ヤングボーイは、ブランドに群がっている人たちを見て、そこに入ることさえできない自分を正当化していたのかもしれない。今の僕も、ブランドショップに入る気がしないけど、入る資格は持っているだろう。
それでも僕は、この町を好きになることはないだろう。
ここには観光できている外国人が多い。
さっきも、190センチ超えのスイス人二人組を丸の内線まで連れて行ってあげた。
もちろん最後には「welcome to japan]と言った。
ここ大都会では、そこまでではないかもしれないが、知らない土地で道に迷うことがどれだけ精神的に辛いことかを知っている。
海外で何十回と現地の人たちに助けてもらった。
そして、こっちから声をかけるのではなく、こっちが困っているときに、積極的に助けてくれる人を、「神」だと崇めるくらい感謝する。感謝されたいからでなく、ごく自然なこととして身体が動くようになった自分を褒めてあげたい。



旅人として。ガイドブックは極力使いたくない。あれって、90パーセント以上無駄な情報で、20ページくらいに2,000円払っている。今日も本屋に行ってきたが、立ち読みしただけで、スペイン語の本だけ買ってきた。明日から図書館を回って、必要な情報だけコピーしようと思う。本当にほしい情報は、経済であり、歴史であったりする。なんだか最近、遺産に興味がない。受動的なことに飽きたというか、他力でいやになってしまっている。






帰りの山手線
昔々?の上司、いや上司と書くとポップなかんじになってしまうので、僕が何もかも余計なものを捨てて寄りかかれる人たちに囲まれてきた。僕のような面倒な人を実質的にも精神的にも受け入れてくれることって、ただごとじゃないはず。だって、自分が自分の下にいたらいやだもん。でも僕は僕自身はいやじゃないけどね。
こうやって受け入れてもらえるのって、こんなにも心地いいもんなんだな〜。







池袋駅にて
11時半に駅に戻ると、ちょっと不機嫌な彼がいた。
昔からの友人の車に向かい、自宅へ。
部屋でパソコンの画像を見ながら、何度したかわからない説明をするけど、嫌いじゃない時間。
しばらくして家を出て、「味噌一」に向かった。
やばいです、あの優しくて、しっかりとした味。
もう食いたくなっちゃった。
彼とは南米でサッカーしたいな。