外から見た日本


今は11月6日の朝ですが、身体がまったくもって動きません。
お風呂に入るのも、命がけでした。
お年寄りを、もっと大事にしようと思った。



フットサル
久し振りにサッカーボールを追いかけた。
とても楽しかったが、それ以上に身体が動かない悔しさがあった。


ウォーミングアップをしていると、怪しそうなおっさん連中がやってきた。
韓国から来ている「宣教」の人たちで、サッカー大好きおじさん達だった。
一緒にやりたいとのことで、日韓戦が始まった。
それにしてもコリアンは、よく動く。闘争心が違う。
終わった後、おっさん全員と「アニョ」と握手を交わした。
こういうのって、旅に出ていないとできなかっただろうな。
人種や国籍なんか関係ないと、日本にいたら思うことはできても、実際に交わる機会はないから。
たとえば、チャイやコリアンを良く思わない日本人は多い。
確かに自己主張激しいし、声もでかい。
でもそれは、外国のほとんどでそうだ。
日本人がおとなしすぎるし、ごねないだけだ。
国民性は、国によっても様々だが、日本は特に外国と違う。
僕は日本を愛している。
日本は僕の誇りだ。
日本人だってもちろん愛している。
僕は日本人だ。
日本は、こんなにも素晴らしい。


僕は僕を愛していない。
僕は僕を誇れない。
僕は親兄弟も愛していない。
僕は僕ではない。
僕は、ぜんぜん素晴らしくない。
と、考えていて幸せな人なんかいない。
それと同じだ。
どう頑張ろうが日本国籍だし、周りからもそう判断される。
日本というのは、僕にとって僕個人の一部だ。
だから僕は日本を嫌いになることはないし、日本に対して責任を持つ。
日本の政治が悪い、経済が悪い、それだって一部は僕の責任でもある。
そこは切り離せない。
切り離せてやっていけるなら、無国籍になってみればいい。
どうして、世界に約200ヶ国があるのか?
民族と国は別物だ。
日本だって、複数の民族の集合体だ。
国とは何か?日本とは何か?


学校で教わった日本や、日本の歴史は表面に過ぎない。
日本で騒がれていることだって、表面に過ぎない。
自虐的な国なんて、僕の一部である日本はありえない。
かといって、何もかも認めているわけではない。
個人だって、万引きもしたし、人を殴ったこともあるし、書けない事を沢山してきた。
だから僕は、一生謝罪し続けないといけないのか?
一生、僕はどうしようもない人だと言い聞かせないといけないのか?
僕の過去はクソだから抹消させようとするのか?
クソなときもあったが、そのときでさえ輝いている瞬間はあった。
僕は危険分子だから、思想を消して骨抜きにして個人を失くさなきゃいけないのか?
そんなことはない、大事なのは今と未来だ。
だから僕は胸を張る。
もちろん理不尽に殴った人にも会えば、謝るだろう。
でも、いつも頭を下げているわけではない。


僕は、もっと僕自身を知りたい。
僕は、もっと今と未来の僕を良くしたい。



自信も必要だが、自信よりも誇りだ。
誇りがあるから、人と正面から向き合える。
仕事も個人の一部だ。
会社に誇りを持つことも大事だが、それよりも仕事をしている自分に誇りを。



誰だって頑張って生きている。
生きているのは、そんなに簡単なことではない。



個人主義、おおいにけっこうだ。
その個人はどこから来ている。
親がいるからこそ、今の個人がある。
出会ってきた人たちがいるからこそ、今の個人がある。
なにより、宇宙そして地球という自然があり、今の個人がある。
個人は、自然なしには考えられない。
自然がないと、人がいないと、動植物がないと個人は成り立たない。
だから自分さえ良ければいいという、表面の薄皮一枚にもならないような個人主義は、個人主義とは呼べないし、個人を大事にしていない。大事にしている素振りだけ。そういう人は薄っぺらい。
生命があるからこそ。
宇宙という生命体、地球という1つの生命体。
食物連鎖による生命の繋がり。
100gあたり400円の牛肉のパックに宿る生命体。



生きていることは、当たり前ではない。



話を戻さないと、フットサルだ。
おっさんたちと試合してから、皆で蹴りあった。
重油のようなドロドロした汚い汗を出し切った。







ホットスプリング
フットサル後、隣の大江戸温泉に。
汗を下水溝に流しきり、風呂に飛び込んだ。
外人が多い。でも白人は熱がりだから、温泉に向いていない。
しかも温泉は、動ではなく静だから。
じっとしているのは好きではない。
ハングルの文字が多い。
たしかに感覚の似ているコリアンは、温泉好きだろうな。
半身浴して、サウナに入り、身体を干物にする。
そして風呂から出て、復活の儀式をする。
冷えたジョッキを45度に傾け、90度に動かし、最後に180度に持っていく。
その動作を2回して、至福の復活を果たす。
身体を動かし、仲間達とビールを飲み、飯を食う。
単純だけど、これが人として最高のことなのは動物として当然といえば当然だ。
このビールが、発泡酒だろうがなんだろうが変わらない。






飲み会
場所を変えて、しっかり飲む。
こうやって仲間達と、一緒にいるのは居心地がいい。
ここも僕の大事な居場所の1つ。
彼らのような優等生が、もっと命を賭けれる場所があればな。
そんなの作れたらいいな。
そして彼ら自身でも作れればいいな。





洗礼
帰りの山手線は、悪夢だった。
人身事故の影響で、1時間以上閉じ込められた。
身体限界まで動かして、酒飲んだので、一刻も早く家で待っているベッドに抱きつきたかったのに。
途中何度も、息苦しくて下車しようとした。
なにもする気が起きなくて、バッグからipodを出す動きさえもできなかった。
酸素は薄く空気は重く、防空壕ってこんな感じなのかなと思った。
頭の血管が破裂しそうになり、とにかく自分を消した。
電車から降りて、すぐに水分を放り込んだ。
家に歩いて帰るまで、苦痛は続いた。
これじゃこうなるよ。