ご隠居じゃないんだから

BCC(山と共に生きる男ヤスオ→RIO→最前線台湾で戦う男シュンペイ)

ヤスオとチェンジした「驕れる白人と闘うための日本近代史」を一時帰国中のシュンペイにパスした。
体調が良くないしだいぶ執筆が止まっていたので家から出たくなかったけど、そんなのを言い訳にして人に会わないのは失礼な話なので渋谷で落ち合ってきた。
彼から熱く「日本はダメだ、一緒に外に出よう!」と言われて、忘れかけていた大事なことを思い出した。
僕も帰国したときは去勢された日本にいては、自分も去勢されてしまうから外に出ようと考えていた。




考えていたじゃダメなんだ。
本当は今はそのための準備のはずだったのに、いつのまにか準備のための準備をしている。
日本での基盤もようやく作り上げてきたが、それを捨てることをいつのまに拒否していた。
英語も通勤中にリスニングしているだけだし、システムはできあがっていない。




今の日本に危機感を感じているが、何とかしたいと本気で思っていたつもりになっていた。
これじゃ子供の遊びと変わらない。
とりあえず発信、できることからしていく。




アイデンティティを持つこと。
日本国に、社会に、友人に、家族に、自分に誇りを持つこと。
まずはそこからだ。途絶えた日本の誇りを取り戻す。





そうなるのか
体調を考え早めにシュンペイと別れたが、疎遠になっていた友人から連絡があり夕食を共にした。
黒の青春時代を生きてきた彼は、30になってようやく表に出てきた。
彼はとても苦労しているし、これからも苦労するだろう。
周りが変わらない中、僕ならできなかったかもしれない。
人生はいつでもスタートだ。





人生は運もある。
黒でも成り上がっていく人もいる。
ただし、そういったドラマのようなストーリーは一握り。
黒でも白でもいいけど、とにかく最後まで継続していけばいい。
勝負をすること。





ご隠居じゃないんだから
ぼ〜として茶をすするのは老人になってからでいい。
戦時中はノドが渇いたからといって休んでいない。
貧困な地域では痛みのない人生なんてない。
自分の目の前にある世界を常識と思ってはいけない。



思ってしまうなら自分をマインドコントロールすればいい。
それもできなければ、自分の身体を引っ越せばいい。
引退するには早すぎる、何も達成されていない。
世界の笑顔、メディア、テラスでバーベキュー、海の散歩、世界を遊びつくす、人への愛からくるプレゼント、どれも1もできていない。本物を味わう、愛する、作品を作る。



さあ笑おう。
そして自分の頬に平手打ちをしよう。
茶番じゃないんだ、本気になれ。