YOU ARE NOT ALONE

超えてしまった芸術
アバター見てきました。
映像関係の仕事をしている人から、アバターを見て落ち込んだと聞いていたので、
どんなもんかと映画館に足を運んだ。


その人は映像関係の第一人者で、大きなスタジオを運営している。
落ち込んだ理由は、自分は今までハリウッドに追いつくためにやってきたが、
大きく離されたことを実感したからだそうだ。今回のプロジェクトにはタイやインドなど
世界中のプロが招集されたようだが、そこに日本人も日本の会社もなかった。
全国平均は中国やインドに比べても高いだろうが、トップ争いでは・・・。



それだけ日本社会は成熟してきたのだろう。
特別の人だけが集まる高級レストランやホテルも、一般的と呼ばれる人も足を踏み入れる。
外資系でブイブイいわせていた人は、銀座の町から消えてしまった。
そして、量販店には中国語の大きな看板。



5年前と今を比較してみたら、町並みは大きく変わっている。
歩いている人やテナントは何回転もしている。
5年前に中国語教室の看板を見つけることは難しかった。今は?
ユニクロなんかと言っていた人が、今ではヒートテックの虜に。



5年後の姿は?
何回転しているだろう?
そのとき僕はどこに立っているのだろう?
どこかに飛ばされているのか?




話を戻すと、アバターはとにかくすごかった。
愛媛の中学生みたいな感想になってしまったが、神経はついていかなかった。
人間の目に近づけるためにあったであろう技術は、人間の目を超えた。
僕という「神の創造物」の一部が、テクノロジーに追い越された。
僕らはテクノロジーと一緒に進化していくのだろうか?
人とテクノロジーは同じ道を歩いていくのだろうか?



映像もいいけど、ストーリーもいい。
中国で上映禁止になったのも頷ける。
資源を求めて武器を持つのは、どこの国でも同じだ。
むしろアメリカの常套手段。
もしも神がいるのなら、チベットウイグルに力を貸してくれ。



いや、いないだろう。
いたらインディアンが迫害を受けることも、非白人が奴隷として扱われていた過去はなくなる。
アフリカでは植民地時代の名残で、第一次産業から抜け出すことはできない。
コーヒー豆なんか地雷と同じくらい世界中に埋め尽くされている。
そんな希少性のないものは価値はない。



人だってそう。
希少性のないものに値段はつかない。
人はお金ではない。
そうだけど、この世で金がなくても生きてけるのはどこだろう?
パンを知ってしまった僕らは、麦をかじることはできない。
パンにありがたみを感じるのは、パンがなくなったときだ。
パンがあふれている今では、パンから幸せを感じることはできない。
階段の上にある次の欲求を求めている。
だからコーヒー豆なんかじゃだめなんだ。
みんなで仲良くコーヒー豆。
それができたら世界史はひっくり返る。




日本がコーヒー豆になる日。
コーヒー通には申し訳ないが、豆の種類なんかわからない。
豆は豆だ。豆同士の比較に過ぎない。
数で勝負か?中国には勝てない。
チームワークで勝負か?共産主義には勝てない。
そもそも勝負なのか?




こちらが勝負ではなくても、相手は負かしに来るとしたら?
殴りかかってくるヤツに対して平和主義を唱えて何になる?
だったらまだハニーとラップにでも引っ掛けてやろう。
守られているなんて思わないこと。
関係ないことなんて思わないこと。




今まではそうだっただけ。
これからは違うんだ。
会社なんか何の傘にもならない。
日本はアメリカの傘の下になんかいない。
近いうちに、裸のまま家から追い出される。



春闘みたいのが日本を・・・。
労働組合が8つもある企業なんか、とっくに墜落している。
そこに投資するなんて誰も認めていない。
自民党だって認めていないのに、急にしゃしゃり出る。
政治さえ勝負とか必勝とか言っている。



これから先、宗教にすがる人は増えていくだろう。
目に見えないものを信じるのは悪いことではない。
いいいことがあったときは神のおかげではない。
自分のおかげだ。
悪いことがあったときは、自分のせいかもしれない。
そのくらいでようどいいじゃない。
神が全知全能なら、そんな僕でも見捨てずにいてくれるでしょう。



だから神よ、あまっているパンをあまっていない地域に渡してくれ。
あまっている衣類を、あまっていない地域に渡してくれ。
すべてがうまく渡しあえる世の中を作るために経済があるはず。



少子化は止まらない。
日本国民の中で、今後給料が上がっていくと思ってい能天気な人はどのくらいいるんだろう?
上がる人たちもたくさんいるだろうけど、下がる人たちのほうが多いだろう。
外国産のコーヒー豆が押し寄せてくる。



アバターはつまりそういうことです。





無敵なもの
純粋に勝るものはない。
まじりっけのない純粋。
純粋に商品を愛している人、純粋に人を愛している人、純粋に金を愛している人。
そんな純度100%の輝きに勝てるはずない。