悪魔との戦い実況中継

眠くないわけではなく、ただ胃が身体からこぼれようとする痛みのために寝れないだけだ。
理由を探すのは簡単だが、こうなってしまう身体なのだから付き合うしかない。
これが僕の欠点でもあるが、それも含めて自分なんだから、あまり追い詰めてもかわいそうだ。
明日起きてみて動かなければそれでいい。
病院に行って薬をもらい、バッタやカブトムシのような食生活をすればいい。



多分、今の僕にはそれが必要なんだろう。
こうやって何も考えずにパソコンを叩き続ける時間が必要なんだろう。
こんな一面があってもいいじゃない。
まるで病室の中で隔離されているような静寂の中、誰を意識することなく時間を意識することなく、キーボードを叩く音とビリージョエルのピアノの音の世界で痛みと向き合う。
いや、こうやって叩いているときは痛みは少ない。横になると悪魔が降ってくる。
できることなら、このまま眠りたい。



いやしかしどうして横になるのを拒絶されてしまうのだろう。
起きていると内臓に負担がかかり、痛みは増していく。
夜になればなるほど、悪魔は暴れだす。
お酒?食事?何が原因なのだろう。いつもこうやって忘れたころに襲われる。
このひどさは去年の7月のヨルダンでのクリフホテルで唸っていたときと同じだ。
無理をするのはよそう。横になれなければならなきゃいい。薬は全く効かない。
いつもは効くのに、こうなってしまうと何も太刀打ちすることはできない。
ただひたすら耐えるしかない。本を読んでも何も入ってこない。
もっと歳を重ねたときを思うとリアルに命の危機を感じる。
この痛みと付き合った日常は絶望だ。
お酒も止めてタバコも止めて、ベジタリアンになろと今なら決意できる。



もう一錠薬を飲むことにした。
明日は仕事にはいけないだろう。起きてから決めればいいことだけど・・・。
筋トレをしていないというか走っていないのも、体調を崩した原因の1つだろう。
あまりに人間から外れたことをしていたかがわかる。



海が見たい。
きれいな海を見たい。
そして太陽を浴びあい。
ビーチ沿いを走りたい。
上半身裸になって「ハイ!」と声かけながら走りたい。
アイポッド聴いて風を感じて。
あの道を走りたい。
それがしたい。どうしたものか。



投資をしよう。もっとリアルにシンプルに投資をしよう。
野菜と勉強と仕事だけでいい。
なるだけシンプルに、なるだけ同じようにイチローのような日常。
プロを極めるときがあってもいいと思う。
だって意外と身体はそんな毎日の決まりごとや仕草を求めている。
ひたすらに無駄のない。それもゲーム。
そうなったらどうなるかが面白いから考えるし、場合によっては実行する。
さっきイチローと書いているが恐縮しまくっている。
イチローのようななんて軽々しく書いてはいけない。
僕にとって彼は神様だ。彼なら何でもしても受け入れられるだろう。
僕は完全に彼を崇拝しきっている。
そして自分はそっちタイプなのかとも思う。どっちかでいえばだけど。




こういうことを大げさに書くことによって、痛みを消したいだけでした。