濃度100%
11月30日の昼をむかえています。
もうすぐで12月、そして今年も終わります。
今年が、いつ始まったのかさえ定かではないので、どうも実感はわかないですが、もうすぐ2009年です。
とにかく、身も心も健康に過ごせている、この日常に感謝です。
昨日は土曜日なので、ほぼ1日中遊びまわっていました。
午前中勉強して、3時には宿を出ました。
まず宿を出て、パンレイの家に遊びに行き、そこでラムのオレンジジュース割りをいただく。
オレンジは色をつけた程度なので、一発でエンジンがかかります。
そして、野外でやっているアフリカン音楽のライブへ。
この人たちのリズム感は、たまったものではありません。
こうやって身体で音楽を聴いている人たちとは、僕らはあまりに違う。
僕らは、耳でしか聴いていない。彼らが聴いている音を、聴けるようになりたい。
音楽がかかると、まわりの人たちが踊りだす。
踊っていたおばあちゃんが、突然僕らのほうにやってきた。
まずは、ヒロちゃんが拉致。
アフリカンに囲まれたステージで、おばあちゃんと踊る。
笑いと歓声に包まれる。
おばあちゃんは次にシンちゃんを拉致。同じうように会場の空気があったまる。
あ〜あ、次は僕だなと開き直っていたのに、なぜか僕は拉致られない。
踊れないのを感じ取ったんだろうな。
会場はどんどん盛り上がって、サルサのバンドにバトンタッチ。
もう誰もが踊っています。
僕は、ビールの飲みすぎでトイレに向かう。
そこで現地のBボーイたちに囲まれる。
なぜなら、僕は今日ニューヨークのキャップをかぶっている。
キューバでNYって、面白いしキューバ人はアメリカのもの好きだから。
僕よりも酔った、ヒップホップ好きのキューバ人たちとラムを飲みあう。
彼らは大学生で、こっちの学生は英語がしゃべれれるので、英語で会話する。
盛り上がってると、なかなか戻ってこない僕を心配してくれた2人がきて、彼らもラムを飲む。
会場を出ようとすると、親切なキューバ在住のベネズエラ人に、次のクラブを誘われる。
ついていったが、まだオープンしていなかったので一時帰宅。7時半です。
夕飯食って、再び街へ繰り出す。
でも、ターゲットのクラブに向かうタクシーは、エンスト。
15分、車内で待機。彼らは、車も自分で直してしまう。ほんとエリートだな〜。
たどりつたクラブは、高級感たっぷりなので別のクラブへ。
そこは、クローズしていた。
近くのゲバラの照明がある、独立広場で軽く観光。
時間もふけてきたので、行きつけのジャズバーへ。
3時から飲み続けているので、だいぶお疲れです。
10時くらいに店に入り、男男男した話をする。
1時間後、バンドが登場。ピアノがメインのバンドでした。
ピアニストの手の動きは、北斗のケンでした。
音楽も、かなり質の高いものでしたが、ちょっとおねむに。
ライブが終わり、宿に戻る。
そこから、また男男男した会話で3時くらいまで盛り上がり就寝。
朝起きると、ヒロちゃんが準備している。
そうです、今日でヒロちゃんはキューバを離れてカンクン経由でNYへ。
彼の旅は、ほぼ終わる。
彼にとっては、今回の旅の最後はキューバでした。
その選択肢は間違っていないし、むしろ正解だと思う。
日本から出て、旅をするだけでも一般的にはドロップアウト。
そのドロップアウトした旅人のなかでも、ドロップアウトしている僕ら。
日本人宿を転々としている旅人とは、目的もスタイルも思想も違う。
ドロップアウトのなかでもドロップアウトしているヒロちゃんが、日本でどうなるか楽しみだ。
宿の家族や、マンレイたちと長い別れをして外へ出る。
写真を撮るとなったら、おばあちゃんのジジがばっちり化粧して着替えるのに時間がかかった。
それは、長いけどとても微笑ましい時間だった。
写真を確認した、ジジは嬉しそうだったが、ヒロちゃんが去るとき、とてもとても悲しそうだった。
マンレイたちも出発の2時間前には、宿に来ていた。
誰もが、出会いと別れをとてもとても大切にしている。
そこには、命がある。
タクシーを捕まえて、ヒロちゃんがタクシーに乗り込む。
こういう出会いと別れを、何度繰り返してきただろう。
別れは、身体の一部がなくなるのと同じで、物質的なものかそうでないかの差しかない。
人は、僕の一部であることを実感する。
抱きしめたい
お酒を毎日飲んで、音楽と踊りに触れている。
そこには、男女がいないと成り立たないものが多い。
自分が男であること、そして愛をストレートに感じさせる。
こういうのに触れていると、僕も日本に帰って抱きしめたいな〜て思うわけです。
怪我でも病気でもして、帰る理由を作って帰国したいな〜なんてことまで思うときもある。
そう考えれば、日本にいると楽だな。
抱きしめようとすれば、抱きしめることができる。
相手の状況しだいでは犯罪になることもあるだろうが、どうせ逮捕されるのは抱きしめてから。
こっちにいたら、物理的に無理だからどうしようもない。
目を閉じて、思い出すことくらいしかできない。
やめよう。こういう恋愛的なのは、僕には合わない。書いててもしっくりこない。
恋愛小説は書けないことは、ここで証明した。
そういえば、毎日勉強しているので、どうもストレスがたまりやすい。
だから大声で歌っています。
歌っているのは、Jポップだから、だいたい恋の歌。
やっぱやめよう、戻りそうだ。
1つだけ
これしかない1つではなく、僕にはこれがある。
その、これ。
バランスも必要かもしれないが、何か「これ」が不可欠だ。
僕にとっての「これ」は、言葉だから、外国語でも言葉を覚えること。
言葉は創造するものではなく、組み合わせだ。