追いやられた世界

待てども
携帯のメールを更新、わかっちゃいるのに何度も繰り返す。
引き裂かれた時間は埋まらない。
もはや亀裂ではなく、崩れ去っているのかも。
無言の会話を繰り返し、希望の光は消えていく。
世界は闇に包まれないが、身体の中のシャッターは閉じていく。


心が閉じ込められているから、悲しくはない。
真実を知ったとき、シャッターの扉は壊れて感情が暴れだすのかもしれない。
あるいは何も起きないのかもしれない。



何もわからない、それでもいいのかもしれない。




詩を書いてみようと思ったけど、うまくいかないな。




追いやられた世界
自宅の近くにあるマックを、たまに勉強部屋として使う。
喫煙席は追いやられた世界。
タバコを吸うから追いやられたという表現ではなく、社会に適合していない人たちが追いやられている。



右隣のおじさんは日本酒を持ち込んで飲み、気づくと寝ている。
起きたと思ったらタバコをせがまれたので一本あげた。


左隣のおじさんも寝ていて、起きたと思ったらマックコーヒー相手に大声で話し合いを始める。
PSP通信をしているフリーターらしき若者たちには、感情も会話もない。
もしかしたらゲームで会話をしているのかもしれない。



臭いものに蓋をするではないが、この状態は誤魔化しきれない。
この世界が喫煙席から飛び出すのも時間の問題だろう。





選ぶのは自分との会話
たまには敬語のないお酒も飲みたい。
何者でもない者になって、何もかも解放してしまいたい。
そんな欲求もありながら、勉強することを優先する。



楽しみを捨てているだけ、勉強には相当集中することができる。
学びは人生の全てに直結している。