なんにもない

なまけものだもの
意味もなく電車に乗って、意味もなく駅を歩き回り、意味もなく喫茶店に入る。
隣で話す人たちの声は聞こえても、話は聞こえない。
しばらく徘徊した後、家に帰る。
本を読みながら昼寝する。起きては寝ての繰り返し。
テレビを見ては本を読む。
本の内容もTVの内容も思い出せない。
ただただ今日はそういう日になっただけ。
あまりにも無欲であまりにもなんにもない。
こんな日を愛しく思う。